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"学習方法は目的によって使い分けるべき” な理由

  • 執筆者の写真: Yukari
    Yukari
  • 2024年11月12日
  • 読了時間: 5分

更新日:7月5日


図書を選ぶ女性

「リスニングを上げるには、どの学習方法が一番いい?」


「単語力をつけるにはどの学習方法がベストなの?」


「読解力を上げるには、多読学習よりも精読学習と聞きました。」

消化しきれないほどの情報がたくさん出回っていて、「これよりもこの学習」「単語学習はこうあるべき」というメッセージを見かけることも多くなった今、どの学習方法が1番良いのか分からなくなってしまった、という声を聞きます。

ネット上でもSNS上でも、検索をすると英語学習の方法が簡単に、しかもたくさん知ることができる反面、「〇〇の学習方法はだめ」「〇〇学習よりもこっちの学習をすべき」など...

圧倒されてしまいますよね。​


そういった方に対して、英語学習サポートを10年以上続けている私の見解をシェアさせてください。みなさんの学習に少しでもお役に立てるなら嬉しいです。


​​「どんな人でもこれさえやれば伸び続ける」というような学習方法があればいいなと思いますが、ベストな学習方法というのは、その人、そして、その時々によって変わるものだと、私は思っています。

別の言葉を使うと、"学習方法は目的によって使い分けるべき” だと思っています。

以下、3つのポイントで、少し説明させてください。


1)ベストな学習方法は、その人の学習目標による


リーディング力をつけるには、精読学習が良いのか多読学習が良いのか。


リスニング力をアップさせるためには、有名人のインタビューや映画、ドラマなどのオーセンティック教材(いわゆるネイティブのために作られたもの、生の教材)が良いのか、音声のついているテキスト教材が良いのか。​


その人の学習目標、英語のレベル、得意不得意、学習の向き不向きによって「ベストな学習方法」というのは変わってきます。重要なのは、その人の学習目的・目標が何であって、何のためにその学習をするのか、どういった部分を鍛えたいからその学習をするのかということが重要です。


2)どの学習方法にも、長所・短所がある


どの学習方法にも、長所と短所があります。


例えば、精読学習と多読学習。​


精読学習は、簡単に言えば、自分のレベルよりも難しい文章を、時間をかけてじっくり読んでいく学習方法です。例えば、私でしたら、中学校・高校の授業で行っていたリーディングの学習はこちらでした。

一文ずつ、主語が何で、動詞がどこで、目的語はどれで、1つ1つの単語はこういう意味だから、日本語訳するとこうなる、みたいな文章の読み方、学習方法です。受験や英語の試験ではレベルの高い文章を読むことが多いので、こちらの学習方法は結構馴染みがある方が多いと思います。

一方、多読学習は、簡単に言えば、自分のレベルよりも易しい文章を、母語、日本語を介さずに、たくさん読んでいく学習方法です。​


精読学習は読む量が減りますが、文法知識を強化し、文の構造を理解したり、英語から日本語に正しく翻訳するためにはとっても良い学習方法です。​


一方で、多読学習は、文法を意識したり、翻訳の力を養うといった面においては、精読学習ほどの効果があまり見られませんが、精読学習よりも読む量が格段に多く、日本語に訳さずに英語で英語を理解する、活字になれる、分からない単語があっても意味が推測できるようになる、読むスピードが上がる、など、良い点があります。​


どちらがいいのか、というのはその人の学習目的・学習目標によります。どの学習方法にもいいところがあるからです。

例えば、大学院入試の英語の試験で、英文を訳すという課題が出題されることが多く、そういった方の学習サポートをする際は、精読学習を行なっていただくこともあります。

反対に、「話せるようになりたい」というスピーキング力の強化を目的とした場合には、多読学習で読んだことを「話す」という、インプット学習からアウトプット学習をする一連の学習の一部として多読をしていただくこともあります。

誰にとっても、どの目的にとっても「ベストな学習方法」というのはありません。Aさんにとってベストな方法は、Bさんにとってのベストな方法ではないということはよくあります。また、Aさんにとって効果の薄い学習方法が、Bさんにとってベストな方法だったりもします。

どういった目的でその学習を行うのか、Whyの部分を確認した上で学習方法を決めていきたいですね。


3)「ずっとベスト」な学習方法なんて存在しない


また、同じ学習者でも時間が経てば、「ベストな学習方法」というのは変わるものです。

Aさんにとって、今一番良い学習方法であっても、Aさんが学習を続けていけば、Aさんの英語力も上がります。また、学習をする中で新しい課題も見つかるでしょう。新しい目標ができるかもしれません。そして、どんなに良い学習方法でも、同じ学習方法ばかり続けていると飽きてくるものです。​


そうすると、Aさんにとって一番良い学習方法というのも、その時々で変わってくるでしょう。それぞれの時期で、その人に合った学習方法を上手に選択していくことが大切だと思います。

この話を前提としてご理解いただいた上で、英語のレベルごと、英語学習の目標・目的ごと、英語学習のそれぞれのステージごとに、こういった学習をやってみましょうというアドバイスをしています。

学習サポート者数300人、件数にして1400件という数の英語学習支援をさせていただいている中で、私の経験上、こういった場合には、ここをこういう風に鍛えましょう、というお話・ご提案を、どんどん行っていきたいと思っています。​



まとめ

今回は、"学習方法は目的によって使い分けるべき” というお話しをしました。

その理由として今回は3つ挙げました。


1)ベストな学習方法は、その人の学習目標による

2)どの学習方法にも、長所・短所がある

3)「ずっとベスト」な学習方法なんて存在しない

みなさんは、どのように思われますか?





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